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オダピン社長ブログ

2016.04.053年前のブログから

我ながら、なるほどと思ったので3年前のブログを再掲載させていただきます。

2回にわたり掲載しました。少し長いのですが、お付き合いください。今もこの気持ちに変わりはありません。いや、ますます意を強くしています。

 

工事成績ランキング(注:これは3年前です)

本日の岩手建設工業新聞さんに「工事成績ランキング」が発表されていました。

土木Aの部門では、当社は3年連続でトップを取ることができました。

http://www.odashima.co.jp/cgi-bin/cms/news/press.cgi?no=73

お客様のご指導と、それに素直に答えた当社の社員の手柄だと思います。また、舗装部門でも3位ということでした。

記事の中で、建設技術振興課の総括課長さんのコメントがあります。

「県が公表している成績採点表などを参考に各社が高い成績を目指すことで業界全体のレベルが底上げされ、県民のサービス向上につながるのでは」

まったく、おっしゃる通り。その通りだと感じ入りました。私たちから見ると

「お客様が、何をすればいいか、何をしてはいけないか、ということを明確にしていただいている」

「業界全体として、同じ方向の質の高さを目指すことにより、サービスの均一性につながり、ひいてはそれが本来の県民への奉仕となる」

ということだと思います。

残念ながら、同じ業界の人でも

「検査基準が悪い」

とか

「今の検査は本来の検査ではない」

などと、お客様のやり方を批判する人がいます。そういう人は、たいていは自分が点が取れないので、自分に都合の良い発言をしてます。自分が100点を取ってから「こんな検査ではだめだ」と言うなら、百歩譲って理解します。が、ろくにお客様の要望も満たせずに、愚痴を言うのでは、お客様に失礼だと思います。

また、業界全体の話です。本来は、どの業者が落札しても、均一的な(高い)サービスができるようになるのが公共事業としての理想です。しかし、現実は落札業者によりいろいろな差があります。現実は、

その業者(特にレベルの低い)の差を埋めるために、お客様がいろいろと苦労しているのが実態です。繰り返しますが、業者のせいでお客様が苦労しているのです。

同じ業界人として、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。私はいつも思っています。

「我が社にまかせていただいたいなら、もう少し苦労を掛けないようにやります。そして、本来やるべき「県民に向いた仕事」をなさってください。そして、ともにサービスの向上を目指しましょう」、と。

レベルの低い会社は、本来自分がやるべきこともすべて「役所がやらない」と言って文句を言います。挙句の果てには「役所はいつもこうだから」とまで言う人もいます。

私に言わせれば「いつも○○だ」とわかっているなら、やらなければいいのに、と思います。そういうと「他に選択肢がない」と言います。それは、行政のせいでしょうか?間違いなく、経営者の責任だと思います。そういう経営者は、利益を取ることが経営だと思っている節があります。本来は、利益とリスクの両方を取らなくてはいけないのに、です。

現在の建設業界は、発注先におんぶにだっこだと思います。あまりにも、自立した会社としての責任を果たしていないのではないかと思います。特にも、

「災害時には建設会社が必要」

「地域に天災が起きたら、建設業がいないと大変なことになる」

だから建設会社が存在しなくてはいけない、というのです。相手の弱みに付け込んでいいるのではないでしょうか?

「困っている人がいたらみんなで助けよう」というのと同じで、誰も反対できない論理です。しかし、いくら困っている人がいても経済的に無尽蔵に援助できないのも事実です。でも、こういうことは誰も言いたがりません。

何も、すべての会社が悪いわけではありません。懸命に努力している会社もたくさんありますし、知っています。しかし、「業界」という名のもとに、すべての会社に存在意義があるのかというと、残念ながら私にはNOという答えしか言えません。

お客様の悪口を言ったり、業績が悪いのを人のせいにしたり、そんな会社まで「業界」という名のもとに、庇護されていいのでしょうか。なにより、そこでは働いている社員がかわいそうです。本当は、もっと実力を発揮できるのに、そういう会社で働いていて実力が付かず、キャリアアップができないのです。

一昨年、同業他社から当社に入社した社員がいます。最高で81点しかとったことがないそうです。我社に入って数か月後に、83点、1年後に93点を取りました。元の会社の関係者からは「○○さんが入ったらしいね。さすがに、高い点は取れないでしょう」みたいなことを言われました。しかし現実は取りました。社員が悪いのではなく、その会社の教育体系が悪かったのです。そして、悲しいのですが、経営者が社員のせい、人のせいにしているのです。

私は、社員が、当社で成長してお客様から高い評価をいただけることが最高の喜びです。社員を褒められると、本当にうれしくなります。もちろん、苦労は掛けていますが「小田島組に入って、自分は成長できた」と言われると、どんな苦労も吹っ飛びます。いや、最近ではそういう声を聞きたくて、会社経営している気さえします。

社員が成長して、お客様が喜んでいただけるなら、最高じゃないですか!!

私の師匠は言います。

世の中に、いい会社とか悪い会社はない。

あるのは

いい経営者と、悪い経営者だけだ。

至言だと思います。

私たちの業界は、もっと

会社の真の支配者はお客様である

ということを認識して、お客様目線の仕事をしていくべきですし、そういう会社(経営者)が生き残れるのだと思います。

今朝の記事を読んで、こんなことを感じました。

同業者の方が少しでも、同じ目線で切磋琢磨することができたら、私は幸せです。

ぜひ、一緒に頑張って、最終的には県民の皆さんに喜んでもらえるような仕事をしましょう。

生意気な発言がありましたら、読んでいて不快になる表現がありましたら、お許しください。

 

工事成績ランキング2

前回の記事で、いろいろと思わぬ方面?からも反応がありました。

私の表現が拙く、誤解を招いた部分もありますので、補足します。

どんな業界でもそうでしょうが、リーダーと呼ばれる人は、そうでない人より間違いなく苦労しています。最たる例が、政治家の方々でしょうが。

リーダーとして、みんなのことを考え、努力し、たぶん経済的にも相当な負担がかかっているはずです。

問題は常に、リーダーに託している側、にあります。もし、リーダーが悪いとしたら、選んだ責任もある、という意味でも。変えるべきはリーダーではなく、我々サイドです。

経営者にとって、経営責任は100%です。しかし、現実はどうでしょうか?経営責任まで、リーダーの側に求めているのです。まあ、それに応えようとするするリーダーのほうにも問題があるのかもしれません。もっとも、人情としてみんなから選ばれる人は、その人から嫌われたくないという感情は理解できますが。

政治家に例えると、上記のことは非常にわかりやすいと思います。そして、我が業界も同じです。リーダーは

・どうすればもっとお客様に喜んでもらえるのか

・社員のスキルアップ

・これからの見通しの研究

などを、みんなで力を合わせていくべきだと思います。個々の会社の経営は100%その会社の問題であり、踏み込めるところではないと思います。私も、上記のようなことを一緒に学べる仲間が、数少ないのですがいます。本当に勉強になり、役立っています。同業者でも、もっともっと一緒に勉強して、お客様の役に立とうという人には遠慮なく自分の学んだことを教えています。そして教えてもらっています。

厳しい話を書きますが、しかし、そういう友人たちは私が経営が苦しくなっても、絶対にお金は貸してくれないと思います。私も、貸しません。暗黙の了解というか、知恵は貸してもお金は貸さない、というのがあると思っています。つまり、互いに甘えは許さない、ということです。そういうスタンスがあるから、「そうなる(厳しく)なる前に手を打つ」という行動をとるのです。

昔の私は、会社の仕事がないときには、同業者に甘えて仕事を回してもらっていたこともありました。しかし、そういう甘えをするということは、その逆もあるのです。その、甘えや甘えられが

「経営者としてのつきあいだ」

と勘違いしている時代もありました。当然、社内の雰囲気も私の姿勢通り「甘い」ものでした。自分の経営責任を、時代、社員、業界の不況、という外部要因に求めて「甘えて」いました。業界自体が、濃厚にそういう空気を孕んでいたと思います。

私は、もっと、もっと真剣に経営する仲間を増やして切磋琢磨していかなくては、市場そのものがなくなってしまうのではないかという危機感があります。甘えが強い業界では、業界そのものが市場から淘汰される気がします。

ある建設会社の経営者と話していて、上記のような話をしたら、その方はキレて

「じゃあ、お前は俺に死ねというのか!!」

とすごい剣幕で怒られたことがあります。すぐに、すいません、と謝りました。

が、本当は違うのです。

「死ね」と言っているのは、私ではなく市場(マーケット)なのです。私は、市場(マーケット)の声を代弁したに過ぎないのです。その真実の声に真摯に耳を傾けるのが、良い経営者ではないでしょうか。

どんなに、行政や政治家のせいにしても、我が業界のマーケットが小さくなれば、困るのは自分たちです。社員の家族です。より一層、マーケット拡大のために、同じ志の仲間を増やし、お客様の声に耳を傾けていかなくては、と意を新たにしました。