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オダピン社長ブログ

2022.08.24最低賃金が上がった!

【最低賃金が上がった!】
岩手の最低賃金が上がりました。
なんでも、東北最下位を抜け出したとのこと。
これを決めるのは「労使の話し合い」と言うことです。
#労使という捉え方がそもそも意味を成していない
もちろん、私のスタンスは「大賛成」です。
が、それは自分で言いますが、少しずるいです。
なぜなら、当社が行っている公共事業は毎年単価の見直しというのがあり、
賃金が上がれば単価も上がるのです。
つまり、一般企業で言う所の「価格への転嫁」が自動的に行われるからです。
だから、私が手放しでで「大賛成」はずるいわけです。
そのことを踏まえて、あえて書きます。
ひとつ目のポイントは、この趨勢はいつまで続くのか、を意識することだと思います。国の方針は、最低時給を1000円に、ですからまだまだ続くわけです。
ですから、経営する方としては
「最低時給が1000円になっても可能なビジネスモデル」を作る必要があります。
毎年、少しずつ上がっているからといって、
付け焼き刃的な対策では持たないわけですね。
このビジネスモデルの転換、こそが
「既得権益」「変わらないことがいいこと」を打ち破るチャンスで、
あとはそれに挑むか挑まないのか、だと思います。
現実的に、農業や畜産業の方々は大変だと思います。
でも、絶対に必要で無くしたくない業種なので我々も考えていくべきだと思います。
発想を
自分の会社は自分で守る
から
→自分の「地元の会社」を「地元の会社」で守る
に変換すると、何かできそうな気がするのは私だけでしょうか。
この辺は、色々と意見をいただけるとありがたいです。
そもそも、公共事業を生業としている我が社にとって、
地元の活性化は大きな使命でもあります。
ですから、我々のような公共事業で食っている会社には
最低時給が変わることの支援は不要です。
しかし、明らかに必要な職種もある。
そういうところには、しっかりと手を入れてほしい。
「弱いから切り捨てる社会」は明らかに夢がありません。
もちろん、私もできることをやっていきます。
#美味しい食べ物を作ってもらえる幸せ
もう一つは、もっと厳しい話です。
労使って言葉は死語ですよね。
これの元々の意味は、労働者と使用者って意味です。
使用者とは言い換えると資本家。
労働者の権利を守るために最低賃金があると言われています。
現在の、メンバーシップ制度だと
「組織に所属して時間を切り売りする」と言う考え方です。
つまり、社員という立場であれば
「いるだけで」給料が時間に比例して発生します。
労働者がここに甘えるから「最低時給」が必要になります。
だって、いるだけでたくさん給料もらう、が良いですから。
これが、ジョブ型の雇用になればどうなるでしょうか。
今まで「サボっていないか(真面目に働いているのか)」
という管理は不要になります。
本来監視しなくてはいけないのは
「成果が出ているかどうか」で「真面目なフリをしているかどうか」
は関係ないですよね。
しかし、現実は仕事の成果より「真面目(なふり」の方が重要視されます。
だから商品を売れない営業マンが「こんなに真面目に働いているのに」
という本末転倒な話をするわけです。
ですから、雇用をジョブ型に移行して「仕事の成果に対する報酬」にしていけば、
最低時給など不要になるんですよね。
要は、問題は最低時給が高いこと、ではなく
最低時給>労働者の生産性
なことです。ですから、労働者側の意識として
「時給853円なんかでは働かない。自分は、1000円で働けるところがたくさんある」
という状態をつくならいといけないですよね。
労働者も「会社にぶら下がる」のはもうやめないと、
この負のスパイラルを抜け出せないと感じます。
そのために何が必要か。
これは、言わずもがなの「1に教育、2に教育」だと思っています。
だからこそ、この「教育を受ける権利」こそ、
全ての国民に等しく与えるような制度がいいですよね。
#子どもたちへの支援こそ夢
「紙に候補者を書いて、それを投票箱に入れて、
それを人がひっくり返して、人が数える」のような
「国民を馬鹿にするにも程があるような税金の使い方」をとっとと辞めて、
こういう教育にどんどんお金を使ってほしい。
#この映像と子供の貧困を見ると気が狂いそうになる
ですから、基本的な今の戦略の「最低時給を高くする」を
「最低時給で働く人なんていない」にしないと、いつまで経っても変わらない。
過去から見た今の延長、が未来ではなく、未来から遡ってみる今、にすると
どれほど大きな変化が必要か、がわかると思います。
これを契機に、岩手が「働き方の先進地」になりたい。
全国に夢を見せたい。
まさに、スマートカントリーの実現です。
もちろん、我が社がファーストペンギンになる。